コロンビアのエメラルド、鉱山レポート(チボール鉱山編)
この度、さまざまな危険なリスクをともないつつも、いろんな人達の協力のおかげにより、あのチボール鉱山まで直接足を踏み入れることが出来ました。
エメラルドの鉱山とは一体どんな場所であるのか?またエメラルドは、鉱山ではどのように採掘が行われているのか、そして流通の状況は?エメラルドのマーケットの源流まで直接行くことにより、知り得たことは非常に大きな意味がありました。
そのなかでも、チボールのエメラルドを標高3000メートル超、陸の孤島チボールでみることができたこと。
ただそのシンプルなことがエメラルド好きにはとてもファンタスティックな出来事でした。
空の雲の上にある山でみた煌くチボールのエメラルドはまさに天空からおりてきた宝物といっても過言ではないでしょう。
このページでは、わたしがコロンビアのチボール鉱山でのひとコマやなどあわせてレポートしていきたいとおもいます。
- 水草が川一面に絨毯のように浮かんでいるのをみて、いよいよ秘境まで来たんだという実感がわいてきた。
- 川のなまえを尋ねるとフンタス川と聞いた。やけに大きな川だ。相当遠くまできたはずだが、まだ居場所は山河に囲まれている。鉱山へ近づくイメージイコールあたりは山々だけに囲まれているであったので、なんとも意外な印象を受けていた。
- どうやら、いよいよチボール鉱山の近くまできたらしい。チボールまであと10キロの派手な看板を発見して感極まる。
標高3700メートルなのか?確かにあたりの空気は新鮮だが薄く感じる。しかし近くに鉱山があるという雰囲気があまり感じられないせいか標高のことなどあまり気にならなくなる。
- 着いたよと仲間のひとりがいう。着いたって??ここはさっきの看板から約10キロの地点。なんと船乗り場だ!!
- これもやはり先ほどのフンタス川だと思うが、川幅はかなりでかい。日本で例えると余裕で一級河川以上の大きさはある。
- 写真に写っている赤い船の手前側のほんのわずかなスペースに土手があるのが見えるだろうか。そうです。これが船着場だというからビックリ!この後確かに船がここへついた。船乗りが何枚かの板を土手と船の間に簡単につなげて、車もどうぞ乗ってきてよと(驚)。本気に大胆とはまさにこういうことなんだろう。
- 船はちょうど二台の車がぎりぎり乗れる大きさで安定した運航。仲間たちと船上で記念撮影。
- 船のうえから向こう岸を望む。あちら側対岸の方が受け入れ態勢が整っている。まるで陸の要塞の入り口のようだ。
- 船がついてから道はとんでもない砂利道続きでところどころロデオマシーンも真っ青。その後はご褒美といわんばかりの絶景に出会う。
標高約3,200メートル前後付近。コロンビアのチボール鉱山は、まさに天空の山と呼んでもふさわしいだろう。
- 標高3000メートル前後ぐらいのところから流れおちる天空の滝。思わず驚嘆した!!
- いよいよ待望のチボールの町並みが見えてきた。遥か山の彼方で突然こうして町の集落が見えてくると感慨深い。
標高約3000メートル。ついにコロンビアのエメラルド鉱山の町チボールへと到着した。町への出入りは思ったよりも厳重だ。両側の車がまるで道を遮断しているかのように、車一台分のスペースしか通れない。海外の国には時々みうけられるが、道も凸凹の段差が連続してあるので、車はスピードをあげて侵入できないようになっている。
- チボール行きの途中でいただいた食事。ジャガイモ入りのコンソメ風スープは口当たりが程よく腸にやさしくてよい。
- チボールの町の真ん中にはカラフルな色合いをした多目的コートがあり、エメラルドの取引に寄り合う場所も近い。
- チボールの町中にてエメラルド原石を真剣にみている様子。3000メートル級の山の中でも冷静にエメラルドをみなければならない。
チボールでエメラルド原石を買い付けする1シーン。こういうときには、エメラルドを手に取って瞬時に良いものであるか、それとも悪いものであるかを判断しなければならない。
- チボールで大人気!?ポーカービール。ビールのラベルにはトランプの絵柄が描かれていて、みんな『ドスポーカー』とか『ワンペア』とか言いながら、ビンを二本ずつあけて乾杯してゆく。底抜けに明るい連中たちだ。
- 鉱山に住み着く動物たち。鉱山で働く人達が彼らへ食事を与えているのだろうか。あたりは空気は良いが過酷な環境なのでそんな心配をしながら彼らの行方を目で追う。
- チボールの町を出発して車はやがてスーパーロデオマシーンも真っ青な動きをしながら、坂道を駆け上がる。
途中わかれみちはいくつもあったが標識など全くない。時折これはさすがに間違っているんじゃないかと思われる悪路の方にも車は進みながらかなり上まで登ってきた。
- 工夫たちが住んでいる住居。勿論きちんと電化されていて、衛星アンテナも配備されていた。
- 宿舎のひとつにはお祈りできるエリアがある。
- いよいよ装備を整えて鉱山へ向かう直前に撮影。奥のフェンスが警備の厳しさを物語っている。
- あたりの地面には緑色の破片があちらこちらにみえる。これはエメラルドのかけらだ。
- さて装備を整えて出発すると早速始めの坑道の入り口が見えてきた。ここへ入るのかと思いきや、ここはあさっさりと通り過ぎる。
- 途中で池を発見。鉱山を掘りつくした後に穴が出来て水がたまり、こうした池になる。
眺望のよいところで仲間と記念撮影。鉱山へ向かうとあってワクワク度が高い。
- こういう場所を歩き続けることをあまり予想していなかったので、私の体力的には非常に大変だった。山アリ谷アリでごろごろした石とゴツゴツした石とが沢山あり足場の弱い場所が多い。
- 坑道へ近づいてきたと聞いてみんな笑顔だ。
- 鉱夫の休憩時間の様子。エメラルドの鉱山は横穴式が多く、こういった穴の入り口がいっぱいある。
- 思わず穴を見つけて、この穴の様子を見に岩肌へかけ上がったが、穴の奥行きはそれほど深くなかった。おそらく他の穴と比べて採掘する価値として優先順位が低かったのか、岩盤がやわらかかったかなど何か訳があるのだろう。
- さあ、本格的な坑道への入り口だ。この坑道からは沢山のエメラルドが産出されているらしい。穴の入口付近の高さは私の背より高く、穴の幅にも余裕があり、さっきの穴よりは安心そうだ。ただし足元には水が流れていて穴の中はかなり暗い。
チボール鉱山の坑道へ入った。ヘルメットにはあたりを照らすヘッドライト、片手にはピッケル、両足には長靴をかねた安全靴を装備していたが、坑道のなかは予想以上に暗くて足場は悪くとてもぬかるんでいた。
- 坑道のなかには鉄格子で出来た柵があり、鍵で厳重に管理されている。
- 映画インディージョーンズにも出てくるようなトロッコを牽いて採掘場へ行く。
- 坑道のなかで記念撮影。ついにとうとうここまで来たのかという思いが高まった。
- 前にこの白い層の手でさわっているあたりからエメラルドが見つかったという。
- ちょうど手をよけた左斜め上のあたりらしい。
- となれば白い層をみつけることに懸命になる。
- つるはしを持って原子的に掘る。
- 次第にこの白い層を発見するとエメラルドが見つかるかどうかわくわくしてきます。
- せめてこのエメラルドが採れましたと言いたいけれど、エメラルドが採掘できる確率はそれほど簡単なものじゃない。写真は岩の上で成長したエメラルド原石。
- 鉱山での食事。ダイナミックにバーベキューされた肉やじゃがいもにとうもろこし、パンが大皿三つに盛られる。鉱山を歩き回った後は沢山食べることで疲労から回復。鉱夫たちはこれを次から次へと飲み物片手にワイルドにがっついていく。ハードに動いたときにはエネルギー補給が一番大切ですね。
- 坑道からの帰り道は同じルートを通らなかった。セキュリティーのためだからなのであるが、足場の良くない過酷な下り道が続きました。山に来てるんだなあと改めて思う。
- 坑道からの帰り道に電流有刺鉄線で囲まれた何やら建物がある。どうやら重要な施設らしい。
- ここはまさかの本物の監視台。全米ドラマ『プリズンブレイク』でも見てるかのようだ。
- ここに銃があるってことは、監視の人達もいるわけで、(但し弾は抜いてある。)いかんせん私も表情が引きつっているみたい。
鉱山の穴を掘るためにしかけるダイナマイトがここへ厳重に保管されている。セキュリティー上これ以上詳しく書くわけにいかないが、警備は厳重で怖ささえ覚える。
- 乗り物好きの私はどでかいブルトーザーへ試乗させてもらった。
エメラルド原石の産地、コロンビアのチボールから。山の天候は変わりやすく途中から雨模様となり、エメラルド鉱山からの道はいとも簡単に悪路へとかわってしまった。動画の5分35秒あたりでは4WDの車が一度バックしなければ、先へと進めず一瞬冷や汗をかく。到着先では我々をポーカーが待っている・・・
- 面白い絵柄の大きなパンがいっぱいならんでいた。どれも店の奥で作ったばかりのものだ。味は日本のメロンパンみたいで食べやすいが大きすぎるのはやはりコロンビアだからなのか?そういえば焼き飯を食べたときにも量がハンパじゃなくて面食らったことを思い出した。
- チボールの帰りは大雨続きで、休憩は雨宿りの気分だ。
私の好きな写真の一枚だ。日が暮れた雨のチボール街道。
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